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私とあなたのいのち 共に仏と成るいのち だから尊いのです
2月15日は、お釈迦様がお亡くなりになった日とされており、日本中のお寺で涅槃会が営なまれます。本堂の向かって左の部屋に「涅槃図」が掛けてあります。
お釈迦様は今から約2500年以上前にインドのルンビニーという花園でお生まれになりました。お生まれになったとたんに7歩歩まれて「天上天下唯我独尊」とおっしゃったそうです。「この広い世の中(宇宙)で、ただ私一人尊し」という言葉の意味は、お釈迦様自身が世界で一番尊いという意味ではなくて、誰もが尊い命を授かりこの世に生まれてきたのだから、誰も皆平等に、同じく大切な存在なのだということです。
しかしながら、昔から人間界では争い事が絶えず、独りよがりな欲望や、恨みつらみによる殺人が起こり、ニュースでも、親が子を殺し、子が親を殺すなど耳を覆う事件も度々報道され、なんとも恐ろしいことです。世界中ではいつもどこかで戦争が起こっており、殺し合いが絶えないのです。また、テロリストは無差別殺人による恐怖で世界を混乱におとしめようとたくらんでいます。
お釈迦様の教えによりますと、生きとし生けるものは皆仏になる気根を持っているのです。阿弥陀様は、念仏を称えるものは必ず極楽浄土に往生させてくださり、極楽浄土では成仏のへ道を歩むことができるのです。
誰もがいつか仏になる身ですから、同じように大切な存在であり、尊い命を生きているのです。お互いに生かし生かされ合い、仲良く暮らしたいものです。