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サラリと 流してゆかん 川の如く
これは、仏教詩人の坂村真民さんの詩の一部です。この後に「サラリと 忘れてゆかん 風の如く サラリと 生きてゆかん 雲の如く」と続きます。
この詩は、仏教系の出版社が出している版画のカレンダーにも以前取り上げられていたことがあり、気に入ったのでその月だけ残して自宅トイレの壁に貼って毎日眺めていました。ちなみトイレというのは、一人ですし排泄以外にすることがありませんから不思議と雑念が無くなって落ち着く場所なのです。
トイレの話が出たからではないですが、「水に流す」という言葉もあって、説明するまでもありませんが「過去の物事を無かったことにする」ということでしょうか。具体的には、犯した過ちとか、失敗、わだかまり、恨み、などがあたります。
でもなかなか人間はそう簡単にはいかないもので、それ故に悩みがつきないのでしょう。
それにしても、雲のように自由に生きてゆくには、つまらないこだわり(執着)から離れることです。サラリと(軽々と)それらを流してしまい、もっと前向きで、楽しいことを考えましょう。