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生命(いのち)は自分だけのものではない。
いろいろなものに生かされている生命である。
先日、たまたま見たテレビ番組で、一般の方々に質問をしておりました。その質問は「あなたの大切だと思う命は何ですか」というもので、ある小学生の男の子が「自分を支えてくれている人の命です」と答えていました。これには大変感心いたしました。
誰でも自分が一番大事なはずです。しかし、自分だけでは生きていけないのが人間です。お互い様という言葉がありますが、自分を支えてくれる人たちが大切なら、相手も自分のことを同じように大切だと思っているかもしれないということです。そうなると、人間は、自分だけのために生きているのではないということに気がつきます。だから、お互いに生かし、生かされ合って生きていることに気づくことが幸福な生き方の第一歩なのです。
また、食物にしても、元々は生命あったものであり、「いただきます」という言葉の通り、私たちは多くの生き物や作物の生命をいただいて生きているということを自覚し、感謝の念を持って食べれば心にも体にも栄養になると思います。