|
泣いても一生 笑っても一生
この言葉は、「泣いて」と「笑って」の後に「暮らして」と入れるとわかりやすくなる。そうすると「泣いて暮らしても一生」「笑って暮らしても一生」となります。
私たちは、有り難いことに、人として生を受け、尊い命を授かって生きています。しかし、残念ながら私たちの命には限りがあります。まして、いつ何時死が訪れるかもしれない、はかない命を生きているのです。だから、今過ぎてゆくこの時間の、一分一秒がとても貴重なのだと思えば、なんともったいないことかと思います。
日々の悩みや苦しみが無くなれば、そして、笑って暮らせればなんと幸せなことでしょう。
ではどうすれば晴れ晴れとした気持ちで毎日を過ごせるのでしょう。
いかにも仏教的な言い方をすれば、「こだわり」(執着)を無くせば良いということでしょうが、私たちには難しそうです。
実は、私も気持ちが落ち込んだ時、この言葉を見て、はっとしました。その次には、こんな暗い気持ちになっている自分自信が、ばかばかしく、こっけいにみえてきたのです。
悩みや苦しみの原因を無くそうと思っても無理なことがほとんどです。と言うより、無くすことが困難なために悩み苦しんでいるとも言えそうです。
無理なことに悩んでもそれこそ無用な「こだわり」(執着)ですよね。
良い解決法の一つは「忘れる」ことです。悩み事や苦しみが心の中を占領しているうちは、あたかも家の中に毒物があふれているようなものですから。
なるべく考えないようにして、時期を待てばだんだんにその毒も薄まっていくと思います。
私も、心の中の毒が薄くなってきた時期にこの言葉に出会ったのかもしれません。
また、以前にテレビを見ていたら、「わっはっは」と笑うまねをするだけでも免疫力が上がると言っていました。
栄養や運動も良いでしょうが、笑うことが増える生活を心がけるのも心にも体にも良いと思います。